１０月２５日から２７日の２泊３日で八ヶ岳に行ってきました。コースは
＜麦草峠〜高見石〜中山〜黒百合ヒュッテ（泊）〜東天狗岳〜夏沢峠〜硫黄岳〜 横岳〜赤岳展望荘〜行者小屋〜赤岳鉱泉（泊）〜美濃戸〜美濃戸口＞。
一人でのんびりと歩いてきました。

　茅野駅〜麦草峠の年内バス（片道１４５０円）運行は２５日が最終でした。 麦草峠で降りた登山者は１０名程度で、私以外はすべて女性。 いかに山ガールブームとはいえ、これには驚きました。 黒百合ヒュッテまではほとんど樹林帯のなかを歩きます。 行き交う人も少なく、少々さびしい山行でもありました。 ヒュッテ（２食付８５００円）の宿泊者も５名のみ。 テントは３張。冬直前を実感させました。

　２６日は６時４５分に山行開始。 東天狗と西天狗の釣り尾根を眺めながら、ゴロゴロした石伝いに東天狗岳をめざします。 視界に人影はなく、耳に入ってくるのは鈴の音と自身の呼吸、そして風の息。 非日常を求めてきた私の期待に、山は十分に応えてくれました。 この日はまったくの快晴。東天狗岳山頂からは白馬岳から槍・穂高、乗鞍、御嶽の山並みが遠望できます。 目を転じれは金峰山の五丈岩と瑞牆山。ぜいたくな時間を過ごしました。

　夏沢峠を経て硫黄岳到着は１０時３５分。 当初はこのまま赤岳鉱泉に下る計画でしたが、それだとお昼には着いてしまうので、ここで計画を変更し、 赤岳に足を延ばすことにしました。 硫黄岳山荘は、私が初めて登った１９８０年当時は硫黄岳石室と呼ばれていました。 ２度宿泊したことがあります。

　横岳は１１時５５分に通過し、クサリやハシゴを伝いながら赤岳展望荘には１３時０５分に着きます。 ここで長めの昼食（ラーメン８００円）。 時間的に赤岳をめざすのは難しいし、体力的にも限界を感じていたので、地蔵尾根を行者小屋に下り、 赤岳鉱泉に向かうことにしました。 目の前に赤岳を眺めてもったいない気がしないわけではありませんでした。 若いときであければ無理してでも登ったことと思います。 加齢は否めません。

　赤岳鉱泉には１４時５０分に入りました。２食付９０００円。 ここでも大広間に５人のみ。ぬるめのお湯にゆったりとつかりました。 夕食は缶ビールを飲みながら、ホッケの焼き魚と鶏肉のナベ。至福のひとときでした。

　２７日は７時に小屋を出て、美濃戸口には９時到着。 バスの時間まで２時間半ほどあるので、茅野駅までタクシーで帰ることにしました。

　行動時間は２５日３時間、２６日８時間、２７日２時間。 一日の行動時間は８時間が目安、と感じさせる山旅でもありました。